3月12日は「だがしの日」
「だがしの日」由来
お菓子の神様を祀る橘本神社(和歌山県)の前山宮司が、「 菓祖・田道間守公(たぢまもりこう)が神になられた日(命日)がよいのでは?」と提唱されたことから、日本記念日協会に認定・登録していただきました。
「田道間守公と橘本神社(和歌山県)」
第十一代乗仁天皇は、農業の発展と殖産に尽くされ、田道間守公に命じて不老長寿の霊菓をお求めになった。公は常世国(中国)に渡り、十余年の辛苦のすえ、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)すなわち「橘」を持ち帰るが、前年、天皇はすでに崩御されていた。
公は、落胆悲涙し、その陵に橘を捧げて命絶えたという。その橘が日本で最初に移植されたのが、橘本神社の旧社地「六本樹の丘」である。
「菓子と田道間守公」
上代の書にいう「菓子」とは、後世の「水菓子」、つまり果物のことであった。 平安時代になると、今流の菓子の製造方法が考えだされ、果汁などを用いるようになったらしい。その後、この菓子の製法が、生活の向上とともに着実に発達し、精巧を極めるに至ったことはいうまでもない。
このように、「菓子」なる語は「果物」に由来する。そして、その果物の頂点に立つ「橘」を遠く海外から輸入したのが、他ならぬ田道間守公であった。